10月10日は体育の日。
ということで、川崎市ソフトテニス協会が主催するソフトテニス教室に参加してきました。
川崎市在住の小学生、中学生、高校生をはじめ、一般の参加者があつまりました。
講師は、ヨネックスの松口選手、黒田選手のお二人です。
松口選手は、国内トップレベルの後衛で、神奈川県の国体メンバーとしても長年活躍されていた名選手です。
昨年で選手としては第一線を退き、現在はヨネックス女子チームの監督をされています。
黒田選手は女子の名門、和歌山信愛高校出身で、今年ヨネックスに入社したルーキーです。
松口 友也選手
http://www.yonex.co.jp/soft_tennis/players/post-13.html
黒田 麻衣選手
http://www.yonex.co.jp/soft_tennis/players/post-24.html
ジョギング、ストレッチからはじまり、ゲーム要素を取り入れた追いかけっこなど、入念なウォームアップが1時間以上続きます。
松口選手のユーモアを交えたトークと、趣向を凝らしたメニューで、子供たちを飽きさせません。
こうした実業団のトップ選手の方々が取り組まれている講習会などの普及活動には、頭が下がります。
プレーの実演では、両選手のするどい打球に、子供たちも感嘆の声をあげていました。
中学生や高校生にとっては、トップレベルの実業団選手のプレーを間近で見る機会は貴重なものです。
ただ、プロもなく、オリンピック競技でもないソフトテニスにとって、どうやって子供たちに夢や目標を持ってもらうのかは、難しい問題です。
私も小学生のときに6年間サッカーをしていましたが、当時はまだJリーグ発足前だったので、日本リーグの試合を見に行っても、テレビでよく見る有名選手がいるわけでもなく、あまり興味を持てなかったのが正直なところです。
いわゆる「キャプテン翼」の影響でサッカーを始めたものの、とくに将来プロになろうとか、ゴールがあるわけではありませんでした。
最近の子供は、当たり前のようにテレビでJリーグや海外のトップ選手を目にすることができ、自然と憧れや目標を持ちやすい環境があります。
他のメジャースポーツと比較するわけでもなく、ソフトテニスには、ソフトテニスならではの普及のかたちがあるのではないかと思っています。
ソフトテニスは、競技人口の裾野が広く、世代の垣根を超えて楽しめるスポーツとして、健康促進や、地域交流にも適しています。
現に、毎日部活動で練習に励む中学生、高校生よりも、長年続けるシニア世代の選手のほうがはるかに上手だったりします。
若い人から、シニア世代まで、ソフトテニスという共通の趣味を通じて、一緒に汗を流し、交流を深めることができる。
これはソフトテニスの大きな強みだと思います。
ソフトテニスは、ただの部活だから、学校を卒業したら終わり。
そうではなく、その先も大好きなソフトテニスを楽しめる場が存在するということを、より多くの子供たちに知ってもらうためにも、学生たちとその上の世代が交流できる機会が、もっと増えていけばいいと思います。
子供たちのソフトテニス教室の隣では、一般の人を対象にコート開放も実施され、地域のクラブの方々が練習されていました。
私も一緒に練習に混ぜていただき、いい汗かきました。
コート内にはじける子供たちの笑顔。
その隣でラケットを握る大人たちも、コートに立てば、いつしか無邪気な笑顔に。
ほっこりした気持ちになった休日でした。