あけましておめでとうございます。
いよいよ2020年。
東京オリンピック・パラリンピックイヤーの幕開けです。
昨年は「ONE TEAM」が流行語大賞に選ばれました。
職場やクラブの仲間内などでも、この言葉を耳にする機会も多かったのではないでしょうか。
日本中を熱狂させたラグビーワールドカップ日本代表は、実に7カ国15人の海外出身選手を含む多様なメンバーで戦いました。
急激なグローバリゼーションによる揺り戻しや、SNSの急速な普及による負の側面ともいえる利己主義や分断の助長。
「ONE TEAM」という合言葉に多くの人が共感を覚えるのは、他人との人間関係が希薄になりがちな今の世相において、お互いに異なるバックボーンを持った人間同士が力を合わせて困難に立ち向かうことの尊さを、心の底では信じて疑わない証拠だと思います。
ラグビーワールドカップを皮切りに、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西ワールドマスターズゲームと、日本では3年連続で世界的なスポーツイベントが開催されます。
この3年間は「ゴールデン・スポーツイヤーズ」とも呼ばれ、さまざまな業界でインバウンド獲得を含めた特需に期待を寄せています。
ただ、スポーツを一過性のブームで終わらせるのか、はたまた文化として根付かせていくのか。
そこが問われる1年になります。
政府が2016年に掲げた「日本再興戦略」では、新たな有望成長市場の創出に「スポーツの成長産業化」が挙げられています。
そこでは、スポーツ市場規模を2015年の5.5兆円から、2025年までに15兆円まで拡大させることを数値目標としています。
確かに、五輪を含めたスポーツ特需で大規模なスタジアムやアリーナなどのインフラ整備は進むかもしれません。
しかし、いくら立派な箱をつくっても、中身が伴わなければ所詮は宝の持ち腐れ。
草の根レベルで国民がもっとスポーツに親しみ、海外からもスポーツツーリズムとして大勢が日本に訪れる社会の実現。
そのためには、スポーツをする人、見る人、支える人をいかに増加させ、また意識を変えていくのか。
各スポーツ界においても、すでにさまざまな先進的な取り組みがなされつつあります。
競技の枠を超えて、競技者だけでなく、広くスポーツ愛好者、ファン、競技関係者がスクラムを組んでいくときです。
その大きなきっかけとしてのオリンピック・パラリンピックイヤーとなればと願っています。
お陰さまで株式会社プレイヤーズも4期目を迎えることになりました。
これまでに、競技者、指導者、大会運営者、メーカー、メディアなど、さまざまな立場の方からお話を伺い、現場を見る機会をいただきました。
そうしたことを通じて、スポーツ界の抱える課題と同時に大きな可能性も感じてきました。
起業からの3年をかけて事業の種をまいてきたので、そこから生まれたいくつかの小さな芽を大切にして、これから大きな木に育てていきたいと思います。
どんなに崇高な理念や高い志があっても、熱意だけで継続できるものでもありません。
将来に渡って持続可能な形を構築して、創業の理念である「生涯スポーツの振興に取り組み、たくさんのいきいきとした笑顔を増やす」という活動を広げていきたいです。
そのためにも多くの方々にご指導、ご協力をいただきながら、実現に向けて今年もまた今日から走り出します。
みなさまにおかれましても、健やかで楽しい一年になりますことをお祈り申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。