社会人クラブチームの日本一を決める「全日本クラブソフトテニス選手権」。
去年も白子まで観戦にきましたが、あれからもう一年。
過去記事:平成28年度 全日本クラブソフトテニス選手権
今年はただの観客ではありません!
歴とした選手としての参加です。
我が所沢テニスクラブは、会場がまだ埼玉県の秩父だった10数年前に一度エントリーして以来、この全クラからは遠ざかっていました。
気になって調べてみたところ、前回私たちが出場したのが2004年(平成16年)の第11回大会。
2006年の第13回大会からは開催地をここ千葉県白子町に移し、今年で24回を数えます。
全国の強豪クラブが集まる大会ですし、まして成年主体のチームではたとえ出てもそう簡単に勝てないことは承知のうえです。
とはいえ、私も10数年の長いブランクを経て今年からせっかくクラブに復帰した以上、腕試しでもいいから出場してみたいと思っていました。
そのことをクラブの飲み会の席で「なぜウチのクラブは全クラ出ないんですかっ!?」と会長に掛け合ったところ、話が盛り上がって「じゃあ今年は出るか」ということになりました。
土日の2日間に渡る大会なので、宿泊を伴って参加できるメンバーも限られます。
クラブ内で希望者を募ったところ、なんとか団体戦に必要な6名以上が集まりエントリーが叶いました。
せっかくならベストメンバーで臨みたいところですが、そうすると言い出しっぺの私自身が出場できないのが悩ましいところです。
ともあれ、久しぶりのエントリーに胸が躍ります。
気になる週末の天気予報は台風22号の影響で終始雨模様です。
どうせ雨のなかの開催だろうな、と覚悟しつつ未明の出発で白子を目指します。
会場に到着すると、分厚い雲に覆われながらもかろうじて雨は降らずに持ちこたえています。
年に一度のクラブチーム全国大会を目指して、ソフトテニス好きな大人たちがここ白子に集結します。
参加チームは昨年よりもさらに増えて、男子206チーム、女子55チーム。
今回は北は岩手県から南は大分県まで、参加者数は総勢1,800名近くにのぼります。
ほぼ初出場に等しい私たちは、厳しいドローを強いられることは覚悟していました。
同じブロックには、直近の東京都秋季クラブ戦1部で優勝した谷河内倶楽部A。
しかも開会式直後の初っ端、第1試合で対戦です。
それでも、どこが相手だろうが自分たちのテニスをするだけです。
残念ながら実力差は大きく、0-③で敗退。
朝の第1試合ではやくも1位通過の夢が打ち砕かれます。
続く第2戦も0-③で負けたうえ、最終戦も1番、2番が負けて最下位確定。
死力を尽くした(?)予選リーグは、3戦全敗で翌日の4位トーナメントへ進出です(泣)。
第3戦は、3番の滝口・清水ペアが勝って対戦成績は1-②でした。
もし負けてたら予選3試合をチーム全体で0勝9敗と、あやうく全クラに完封されるところでした。
恐るべし、全クラ!
翌日の4位トーナメントでは、なんとか1試合でも多くできるようにと気持ちを切り替えます。
この日はみな朝が早かったので、試合後は宿でゆっくり温泉につかったあと、おいしい食事と晩酌。
最高かっ!
歳を取るとだんだんと勝利へのこだわりが薄れて、
「勝ち負けじゃないよ。この一杯のためにやってんだよなぁ」
と試合後のおいしいビールが主目的になってしまいがちですが、いかんいかん!
「明日こそ、絶対勝ぁーーーーつ!」
と誓いながらも、学生時代の合宿を思い出させるような楽しい白子の夜は、晩酌から部屋飲みへと続きついつい酒が進んでしまいます。
翌日は朝から予報通りの強い雨。
とはいえ雨中の開催は想定どおりです。
ま、台風直撃の土砂降りにでもならない限り、やるでしょう。
わざわざ全国から集まったソフトテニス好きの大人たちは、多少の雨くらいでは動じません。
当然のように雨のなかアップする選手たち。
でも、よく見ると場所によっては水浸しでコート状況が厳しいところが散見されます。
あらら。
よくよく見たら、センターコートもその半分は冠水していて、これでは使用できません。
「これは進行が大変そうだ」
試合をする選手たちは言わずもがなですが、こうなると大会を運営する本部や連盟の方々も大変です。
それにしても、今年はハイスクール・ジャパンカップやらインターハイ、先日の天皇杯・皇后杯まで、雨に泣かされる試合が多いものです。
3位、4位トーナメントの会場は比較的コートの水捌けがよく、なんとか試合はできそうです。
私も朝の第1試合にトップで出場し、次第に強まる雨に打たれながら試合しました。
残念ながら、気合いとは裏腹にここでも負けてしまい、あとの2ペアに望みをつなぎます。
しかしながら2番の試合が入ってまもなくコートに水たまりができてしまい、大会本部より中断、待機の判断が。
さすがにここまでくると、ボールが跳ねないのでまともに試合ができません。
結局、11時まで待機のうえで、その時点での天候とコート状況を見て再開の可否を判断ということになりました。
しかし、いっこうに弱まる気配のない雨と、湖のように次第に水面が広がるテニスコート。
さすがにもう無理だろうと、棄権して帰宅の途につくチームが続出します。
とくに私たちのトーナメントはコンソレーションなので、もともと前日の予選で負けたチーム同士の対戦です。
こうなると、途端に切り替えが早いのもさすが大人たちの大会です。
遠方から参加しているチームは、帰りの新幹線や飛行機の時間もあることでしょう。
私たちもメンバーで相談のうえ、さすがに再開は無いと見て棄権して会場をあとにしました。
予想外の結末に少々戸惑いましたが、さすがに台風には勝てません。
歴代優勝チームのリストを見ると、過去に一度だけ日没により2チーム同時優勝というケースがあるようですが、開催中止はこれまで一度もありません。
全日本クラブソフトテニス選手権大会 歴代優勝チーム
回 | 年度 | 男子 | 女子 |
---|---|---|---|
1 | 6 | 兼六クラブ (石川) |
兼六クラブ (石川) |
2 | 7 | ふれあいクラブ (千葉) |
名古屋アカエムクラブ (愛知) |
3 | 8 | 桑野クラブ (福島) |
兼六クラブ (石川) |
4 | 9 | 岡山大OB (岡山) |
兼六クラブ (石川) |
5 | 10 | 高岡ビッグウェーブ (富山) |
沼津グリーンテニスクラブ (静岡) |
6 | 11 | 高岡ビッグウェーブ (富山) |
兼六クラブ (石川) |
7 | 12 | 姫路アニマルズ (兵庫) |
ウィナークラブ (宮城) |
8 | 13 | 姫路アニマルズ (兵庫) 兼六クラブ (石川) (日没のため両チーム優勝) |
岐阜しらさぎクラブ (岐阜) |
9 | 14 | せせらぎクラブ (神奈川) |
兼六クラブ (石川) |
10 | 15 | 兼六クラブ (石川) |
高崎中央テニスクラブ (群馬) |
11 | 16 | 兼六クラブ (石川) |
杉並文化クラブ (東京) |
12 | 17 | 姫路アニマルズ (兵庫) |
杉並文化クラブ (東京) |
13 | 18 | ゴーセンクラブ (兵庫) |
杉並文化クラブA (東京) |
14 | 19 | ゴーセンクラブ (兵庫) |
姫路アニマルズ (兵庫) |
15 | 20 | 桜倶楽部A (神奈川) |
小金原ソフトテニスクラブ (千葉) |
16 | 21 | せせらぎクラブA (神奈川) |
杉並文化クラブA (東京) |
17 | 22 | 新潟トキめきクラブ (新潟) |
杉並文化クラブA (東京) |
18 | 23 | せせらぎクラブA (神奈川) |
ヨネックスクラブ (東京) |
19 | 24 | 新潟トキめきクラブ (新潟) |
ヨネックスクラブ (東京) |
20 | 25 | 山口教員クラブA (山口) |
ヨネックスクラブ (東京) |
21 | 26 | 松葉クラブA (愛知) |
山口教員クラブ (山口) |
22 | 27 | 見前STC (岩手) |
どんぐり北広島 (広島) |
23 | 28 | 新潟トキめきクラブ (新潟) |
どんぐり北広島 (広島) |
24回目にしてはじめて雨天中止で優勝チーム無しとなってしまうのも寂しい話です。
日本一を目標とする強豪クラブにとっては、年に一度の全国大会が雨天中止では悔やんでも悔やみきれません。
しかし、そこはさすが日連主催大会。
男女の1位トーナメントのみではありますが、雨の弱まる昼過ぎまで待って再開し、最後はインドアコートに場所を移して決勝戦まで行われました。
2位以下のコンソレーショントーナメントは中止だったようですが、使用できるコート数に限りがある以上、そこは賢明な判断だと思います。
平成29年度 第24回全日本クラブソフトテニス選手権大会 試合結果
うーん。。
残って決勝まで見たかったような、大雨のなか無事早めに帰れてよかったような、複雑な心境です。
決勝戦が終わったのはなんと21時過ぎだそうです。
選手のみなさんも、大会本部の方々も、大変お疲れさまでした!
私は来年のリベンジに向けて頑張ります。。