大学生の日本一を決める大会といえば、おなじみのインカレがあります。
しかし、同好会出身の私としては、大学生たちの熱い夏といえば、やはりなんといっても白子のマツカレです。
去年、10数年ぶりにソフトテニスを再開するにあたり、覗きに行ったあのマツカレから早一年。
今年はせっかくならと、仕事を調整して団体戦と個人戦の両方見に来ちゃいました。
過去記事:青春の舞台 “マツカレ”
それこそ学生時代の自分であれば真っ先に顔を通していたであろう、チーバくんとげんき君の記念撮影パネルには目もくれず、学生たちの熱戦を見ていると自分たちが学生だった当時のマツカレの試合が自然と目に浮かびます。
体育会(学連)の人からすれば、所詮サークルなんてと、チャラチャラしたイメージがあったり遊びのように見えるかもしれません。
それでも、上手い下手とは関係なしに、ただソフトテニスが好きな人同士が集まってソフトテニスを続けていける環境がある。
そういった意味では、同好会というのは貴重な場だと私は考えます。
今はテニスが大好きで毎日部活動に明け暮れる中高生のなかにも、「大学でやるほど自分は上手くないし・・・」と大学までソフトテニスを続けることを躊躇してしまう人も少なくないと思います。
そういった人には同好会、サークルという選択肢もあることをぜひ知ってもらいたいです。
硬式テニスサークルの華やかなイメージに比べると、ソフトテニスサークルというのは世間的には地味に見られがちですが、そんなことはどうでもよいことです。
体育会にせよサークルにせよ、大学でも大好きなソフトテニスを続けることで、一生の趣味や仲間を得ることができます。
過去記事:学同連でつながった仲間たち
マツカレは、団体戦2日間(予選リーグ・決勝トーナメント)、個人戦の計3日間に渡って開催されます。
全国から総勢1,500人に及ぶ大学生たちが参加するビッグトーナメントです。
注目の男子団体戦で決勝へコマを進めたのは、昨年優勝の第1シード日大文理Aチームを2回戦で破り、さらに準決勝でもリベンジに燃える日大文理Bチームを退けた早大ヤングAチーム。
対するは、第2シードから順当に勝ち上がったせせらぎAチームです。
3番勝負の接戦を制して今年の同好会日本一に輝いたのは、せせらぎAチームでした。
女子団体戦は2013年まで日大文理が9連覇と長らく無敵を誇っていましたが、ここ数年は混戦模様のようです。
今年の決勝では、立教Aチームが桜倶楽部を破り頂点へ。
ここ最近はさまざまなカテゴリーの試合を見ていますが、いろいろな人の想いが詰まった団体戦は見ているだけでぐっときます。
余談ですが、大学のサークルともなるとそれぞれ所属する同好会連盟の試合や理事会などを通じて、サークルの枠を超えて他大学とも交流があったりします。
私にとって白子の夜といえば、ここぞとばかりに各大学の宿をはしごしては飲み散らかしたり、若気の至りでハチャメチャなこともいろいろありましたが、今ではどれも良い思い出です。
団体戦後の派手な祝杯で酔い潰れ、翌朝の個人戦で有力ペアがトーナメント序盤で姿を消すなんてエピソードも、ちょっとした同好会あるあるです。
大会最終日の個人戦。
女子のエントリー数は約200ペア。
男子でいえば500を超えるペアが参加するトーナメントなので、優勝するまでにはこの炎天下で9試合を勝ち抜かなければなりません。
エントリー数が多いため、試合進行は周辺各会場に分散しており、各ブロックを勝ち上がったベスト8からセンターコートで試合ができるというのがお決まりです。
私もマツカレのセンターコートで大歓声を浴びながら試合をするのが夢でしたが、残念ながら力及ばずそれは叶いませんでした。
ちなみに、全国でも屈指のテニスの町として有名な、ここ千葉県白子町にはテニスコート数がなんと約340面あるそうです(*)。
(*白子町観光協会公表)
今年もセンターコート進出をかけて各ブロックで熱い戦いが繰り広げられました。
トーナメントの激戦を勝ち抜いてきた選手たちは、どのペアも実力者揃いです。
そのなかで優勝の栄冠を手にすることができるのはたったの1ペア。
大学生たちの夏は、今年も熱かったです。
男子個人戦/優勝
岸本・皆呂ペア(早大ヤング)
女子個人戦/優勝
樽見・浪花ペア(東洋ハイネス)
全日本学生オープンソフトテニス大会 試合結果
全日本学生オープンソフトテニス選手権大会 注目動画
男子個人戦/決勝
岸本・皆呂ペア(早大ヤング) 対 川村・柴ペア(日大文理)
SOFT TENNIS Navi
https://www.youtube.com/c/SOFTTENNISNavi
最後になりますが、会場で大会役員の方と少しだけお話させていただく機会がありました。
もう何十年も大会をサポートされ続けてらっしゃる役員の方々が、もう20年も昔になる私の頃の選手や理事をよくご存知でいらっしゃって、驚きとともに大変嬉しく感じました。
連盟理事の学生も含め、たくさんの方々の熱意と貢献があって、こうした大きな大会が毎年滞りなく運営されています。
この先何十年もこのマツカレが続き、そして一段と盛り上がっていくよう、OBの一人として微力ながら応援したいと思います。
ありがとうございました!