一般【天皇杯・皇后杯】大会2日目は男女とも第1シードが姿を消す波乱のなか4強ペアが最終日へ

2025.11.07

大会2日目を迎えた第80回天皇賜杯・皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権大会は、3回戦から準々決勝までの各試合が行われベスト4が出揃った。
有明のテニスコートでは、学生と社会人が入り乱れる熱戦が各コートで繰り広げられ、男女とも本命と目されていた有力選手たちが姿を消す波乱含みの展開に。勝ち残った4強ペアが明日コロシアムで行われる準決勝に駒を進めた。

学生旋風が吹き荒れる！男子は学生2ペアがコロシアムへ

9月のアジア選手権でもダブルスチャンピオンに輝いた第1シードの内本隆文・上松俊貴ペア(NTT西日本)が、準々決勝で橋場柊一郎・菊山太陽ペア(法政大学)にファイナルで敗退した。橋場・菊山はゲームカウント0-4まで追い込まれるも、そこから驚異的な粘りを見せてファイナルに追いつき、幾度のマッチポイントも凌いで逆転勝利を納めた。上松選手はこれまでに4度天皇杯を獲得しており(船水颯人/)、今回は内本選手とのペアで5度目の戴冠が有力視されていたが、ベスト8でまさかの敗退となった。

日本体育大学の片岡暁紀・黒坂卓矢ペアも、準々決勝でNTT西日本の林佑太郎・長江光一ペアをG⑤-3で撃破。互いにナショナルチーム同士の大学生ペア、片岡・黒坂と橋場・菊山は明日コロシアムで決勝進出を賭けて対戦する。

反対側の山では、第3シードの矢野颯人・内田理久ペア(NTT西日本)が品川貴紀・早川和宏ペア(福井県庁)にG⑤-1で快勝。第2シードの上岡俊介・丸山海斗ペア(Up Rise・one team)も浅見竣一郎・安達宣ペア(早稲田大学)をG⑤-1で抑えて勝利。内田選手、上岡選手、丸山選手とアジア選手権で活躍した日本代表メンバーたちがその強さを示した。

女子はヤングパワーを抑えた社会人選手たちが2日目へ

昨年優勝の天間麗奈(東北高校)・宮前希帆(ワタキューセイモア)は、今大会ではそれぞれ別々のペアとのエントリー。第1シードの原口美咲・宮前ペア希帆(ワタキューセイモア)は、早稲田大学の佐藤心美・青木夕佳ペア(早稲田大学)に敗れて4回戦敗退。その佐藤・青木ペアを準々決勝で0で下した浪岡菜々美・久保晴華(ナガセケンコー)がベスト4入りを果たした。

アジア選手権ダブルス王者の前田梨緒・中谷さくら(明治大学)は、一昨年に高校生ながら皇后杯準優勝となり、昨年は4回戦敗退ながら今年は優勝候補筆頭と目されていたが、同じ日本代表の岩倉彩佳(どんぐり北広島)と高橋偲のペアとファイナルの接戦で惜しくも敗退。高橋・岩倉がベスト4に進出。

昨年3位で今大会第3シードの天間美嘉・左近知美(日本体育大学)も4回戦で房野紗千・市川こいと(四天王寺高校)にファイナルと苦しい場面もあったが、準々決勝では上野小町・藤城みちる(ナガセケンコー)をG⑤-3で破って2年連続のベスト4入り。

今大会第2シードの天間麗奈・中谷ももこ(東北高校/須磨学園高校)は高校生同士の新ペアで挑んだが、4強入りを賭けた長谷川優華・辻倉奈津(ワタキューセイモア)との準々決勝にファイナルデュースで末惜しくも敗れベスト8となった。

近年女子では高校生、大学生などアンダー世代の選手が代表入りを果たすなど若手の台頭が著しいが、今大会ではそれを阻む実業団選手の活躍が目立った。