Photo by:ぉまみ / SOFT TENNIS Navi

アジア選手権女子シングルスは日本代表の若きエース天間麗奈選手が、優勝候補と目された韓国代表のイ・ミンソン選手とファイナルの決勝を制して、アジアチャンピオンに輝いた。自身の日本代表2年目となる今大会で国際大会初タイトルを手にし、その確かな実力を証明した。
天間は現在東北高校の3年生で、今年7月のインターハイでも団体、個人の2冠を達成している。昨年高校2年生ながら全日本シングルスと皇后杯を優勝し(/宮前希帆)、今年度は全日本ミックスを制する(/丸山海斗)など、超高校級の活躍を見せている。このアジア選手権で最初の種目となるシングルスで見事金メダルを獲得したことで、日本チーム全体に良い流れを呼び込む結果となった。

天間とともに女子シングルスに出場した岩倉彩佳選手は、準々決勝で韓国代表のキム・ユリム選手と対戦しG④-0で快勝しメダルを確定。「日本選手の同士決勝を目標にしていた」という岩倉だが、準決勝では韓国のイ・ミンソン選手にファイナルの惜敗。イ・ミンソンは接戦の大事なポイントでも鋭い配球で積極果敢に攻めていき、世界選手権女王の勝負強さを見せつけた。
岩倉は惜しくも一歩及ばずだったが、日本の層の厚さと選手たちの実力の高さを改めて示す試合となった。



天間の準決勝の相手は中国のFU XIAOCHEN選手。長身を生かしたパワーのあるサーブで攻撃的なプレーを見せるが、天間が冷静に対処してG④-0に抑えた。


イ・ミンソンと天間による決勝では、世界トップレベルのラリーと攻防戦が繰り広げられ、観客を沸かせる場面が何度も見られた。互いに前後左右に素早く動き、相手の体勢を崩そうとする攻め合いのなか、ミンソンが果敢にカウンターを仕掛けながらポイントを重ねる展開となった。ミンソンがG③-2とリードしたものの勝ち急ぐあまりミスも目立ち流れは天間へ。天間がテンポを上げて鋭いストロークを連発し6ゲーム目を4-0でファイナルに追いつくと、F6-0まで10連続ポイントで突き放し、最後はF7-1で勝利を決めた。
▼天間麗奈選手のコメント
「本当に嬉しいという言葉しか出てきません。
(イ・ミンソン選手との決勝については)準決勝で岩倉さんが体力を削ってくれたのもあった。岩倉さんのプレーを見てすごいいい影響をもらい、自分にも自信がついたというか、それで向かっていく気持ちを持てて、最後の1球まであきらめないで試合をすることができました。1回1回のラリーが濃かったが、ミスしてもすぐ切り替えてリセットすることが集中につながりました。
去年の世界チャンピオンと戦える嬉しさもあって、これだけ強い選手とやり合えた、そして勝てたということは大きな自信につながりました」


強敵を下しての金メダル獲得は、確かな自信となってこのあとの戦いにも好影響を与えるだろう。ミックスダブルス、国別対抗に出場予定の天間には、さらなるメダルへの期待がかかる。
■大会結果
優勝 天間麗奈 (日本)
準優勝 イ・ミンソン (韓国)
3位 FU XIAOCHEN(中国) / 岩倉彩佳 (日本)



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