Photo by ぉまみ

インカレ最終日の男子シングルス。橋場柊一郎(法政大学)が初戦から決勝までの計6試合を失ゲームわずか1という圧巻の戦いぶりでチャンピオンの座へ返り咲いた。1年生でインカレシングルス優勝。昨年は決勝で早稲田の矢野颯人選手に敗れ惜しくも2位だったが、今回見事2度目の優勝を果たした。
前日のダブルスではベスト32止まりと不本意な結果に終わった橋場だったが、この日見せた戦いぶりはまさに王者の戦いそのものだった。多くの観客が橋場の優勝を予感していたが、その期待を裏切らない堂々たる勝利だった。
準決勝では明治大学のルーキー米川雅翔選手を迎え撃った。優勝候補の一角、同志社大学の清水駿選手を倒して勢いに乗る米川を相手に、橋場は冷静かつ力強いプレーで終始主導権を握りG④-0で圧倒。初戦から準決勝までの5試合すべてでストレート勝ちを収め、体力的にも余裕を持った状態で決戦に駒を進めた。


決勝の相手は、米川と同じ明治大の1年坂口生磨選手。
坂口は4回戦で尽誠学園高校の先輩でもある黒坂卓矢選手(日体大)に勝利すると、準々決勝で安部蓮選手、準決勝で竹田凌選手と日体大の主力選手たちを連破し、勢いそのままに決勝の舞台に立った。


決勝戦の1ゲーム目は一進一退の長いデュースを橋場が先取。その後坂口が1ゲームを奪い返すが、橋場は試合の主導権を譲ることなく、最後まで隙を見せない精度の高いプレーを披露しゲームカウント④-1で勝利を掴んだ。
観る者に強烈に伝わったのは、橋場の“勝ちへの執着心”
優勝以外にない、という気迫が全てのポイントに込められていた。





▼橋場柊一郎選手コメント
「前日にはライバルたちがダブルスで素晴らしい結果を出していて刺激を受けました。自分はシングルスが一番得意なので、そこはしっかり優勝して存在感を出したい、勝つしかないという気持ちで臨みました。
結果的には最後の決勝で1ゲーム落としただけでしたが、決して楽な試合ばかりだったわけではありません。強い選手も多いなかでやはり初戦が一番大事だと思って、そこでしっかり自分のプレーを出して④-0で勝ち切れたのが良い流れにつながりました。
シングルスの優勝はとても嬉しいですが、やはりダブルスが悔しいので天皇杯に向けてダブルスの練習を重ね、コロシアムでの試合(準決勝以上)に出られるように頑張ります」

■大会結果
優勝 橋場柊一郎 (法政大学)
準優勝 坂口生磨 (明治大学)
3位 米川雅翔 (明治大学) / 竹田凌 (日本体育大学)

優勝/橋場柊一郎 (法政大学)

準優勝/坂口生磨 (明治大学)

3位/米川雅翔 (明治大学)

3位/竹田凌 (日本体育大学)









