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東日本インカレは大会最終日の7月9日にシングルス選手権の勝ち残りによる試合が行われ、男子は3回戦となる128本からスタート。女子はベスト32に残った選手がタイトルを目指して争った。
大学対抗、個人戦ダブルスと連戦続きの大会日程もあり男女とも棄権する選手も少なくないなか上位まで勝ち上がるにはコンディション管理やフィジカルの強さ、スタミナも求められる。難しい状況のなかひときわ気を吐いたのが法政大の橋場柊一郎選手。
初戦から危なげない勝ち上がりで、準決勝では高田商業高校で同期だった野口快選手(日体大)をG④-2で抑え決勝へ。決勝では5月の関東学生シングルスで苦杯を喫した佐藤駿丞選手(日体大)との再戦をG④-1で勝利しタイトル獲得。


橋場選手は今大会を通じて団体・個人の通算5日間で全29試合を戦い抜き、団体決勝で片岡・黒坂ペア(日体大)に1敗したのみ。圧巻の戦いぶりでダブルスに続いてシングルスの個人2冠を達成した。

▼橋場柊一郎選手のコメント
「決勝の相手が佐藤選手で、大学に入ってから2連敗している相手でいいイメージがなかったんですけど、同じ相手に3連敗はしたくないという思いもあってギアを上げて今日のなかでも一番いいプレーができました。やりにくい相手ではあるけどインカレで優勝するためにはここでしっかり以前の試合よりも内容の良いテニスをしないといけないと思ったので対戦できてよかったです。今大会で29試合して、そのなかでも負けそうな試合はいっぱいあったと思うが落ち着いてテニスできたのでこの負けない癖みたいなものを継続していきたいです。インカレシングルスでは1年のときに優勝して2年では2位だったので、もう一回優勝したい気持ちが強いので頑張ります」


女子では、明治大の青松淑佳選手が毎試合の接戦をものにしながら頂点に。
8決めにあたる5回戦で五十嵐美結選手(日体大)とのファイナルを制して団体決勝の雪辱を果たすと、つづく準々決勝で同じく日体大の松岡琴美選手にもファイナル勝ち。その後も準決勝の佐藤心美選手(早稲田大)、決勝の大和美月選手(早稲田大)との対戦をそれぞれファイナルで下し勝負強さを見せつけた。
青松選手は一昨年にも同大会でシングルス優勝しており2年ぶり2度目の戴冠。今大会において見事個人戦ダブルスとの2冠も達成した。
大和選手も敗れはしたものの決勝で青松選手を相手にマッチポイントを握る場面もあり、優勝にはわずか及ばなかったがまだ1年生。この先の活躍がおおいに期待される結果となった。



▼青松淑佳選手のコメント
「去年1年はシングルスでは全然成績が残せなかったので、自分のなかで分析してその課題を一つずつクリアしていってできることを増やしていった結果が出たのかなと思います。技術とか体力とかはそんなに簡単に変わらないと思うけど、今までに比べて試合中のメンタルコントロールがうまくできてたのでインカレに向けていい収穫でした。インカレシングルスでは一昨年の決勝でマッチポイントを何回も取ったのに優勝できず相手の桐山さんに4年生の意地を見せつけられたので、今年は自分が最後タイトルを獲って終わりたいなと思います」
■大会結果














