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千葉県白子町で開催されている東日本インカレは大会3日目より個人戦がスタート。選手権(ダブルス)は男子314ペア、女子141ペアがエントリーし頂点を競った。今大会でのダブルスのベスト32、シングルスのベスト8が8月29日より千葉で開催されるインカレへの出場権を手にすることができる。
男子トーナメントでは前日までの大学対抗殲滅戦で2度の3本回しをするなど、決勝進出の立役者となった法政大学の橋場柊一郎・菊山太陽ペアがここでも快進撃。連戦の疲労が残ると思われる状況のなか9ゲームで行われる個人戦を2日間で8試合勝ち抜き、技術の高さはもちろん驚異的なタフさを見せつけた。
決勝では大学対抗4回戦でも法政大と3次戦までの熱戦を繰り広げた東海大の木村・松本ペアをG⑤-2で抑え頂点に立った。

▼橋場柊一郎選手のコメント
「団体戦のときは少し調子が悪かったが、それを受け入れて悪いなりに勝とうと思って足だけしっかり動かすことを意識して対応できたのでよかった。個人決勝の木村・松本戦ではゲームカウント3-1リードからじわじわ相手に粘られて苦しかったが、もう一回サーブから集中して先手を取ることができた。インカレでは去年ダブルス優勝、シングルス2位という結果だったので2冠を狙ってやっていきたい」
▼菊山太陽選手のコメント
「試合数も多くてしんどかったがチームのみんなが全力でサポートしてくれたお陰で勝てたと思う。準決勝の内田・野本戦は同校対決だったので絶対に負けたくないと思い苦しかったけど頑張りました。インカレでは個人2連覇と、去年団体で負けているので必ず優勝したいと思います」

女子は本命と目されていた前田・中谷ペア(明治大学)がコンディション不良により棄権。そのチームメイトで大学対抗で優勝まで惜しくもあと一歩だった明治大の大𣘺玲雨・青松淑佳ペアが奮起。
準決勝までの6試合で失ゲームわずか4という安定した勝ち上がり。決勝の佐藤・青木ペア(早稲田大学)との対戦では一進一退の攻防となりゲームカウント3オールからの7ゲーム目。長いデュースを大𣘺の我慢強いストロークと青松の決定力で12-10で競り勝ち、そのままG⑤-3で振り切った。
大学ラストイヤーの青松は1年生ルーキーの大𣘺としっかりと噛み合い、最後のインカレに向けて弾みをつける優勝となった。

▼青松淑佳選手のコメント
「結果を考え過ぎずに課題志向でやることをやっていったら勝ちにつながった。決勝の7ゲーム目の長いデュースでは流れ的にも体力的にもきつい場面だったが大𣘺が頑張ってくれた。大𣘺とペアを組み始めてこれまでもコミュニーションを大事にやってきたが、さらに増やしてペアとしての力をつけていきたい。インカレでは団体で優勝することと、個人も明治で独占して3冠することを目標に取り組んでいきたい」
▼大𣘺玲雨選手のコメント
「淑佳さんと寮で同部屋で朝から夜までずっと一緒にいるので、ペアを組んで試合に出られたことが嬉しい。最後の長いデュースでも全然自分のボールが入らなくなって打つのが怖くなっちゃったけど、前に淑佳さんがいてくれたからとりあえず自分はコートにボールを入れようと思った。今日の試合でもたくさん課題があったので、インカレに向けてそこを一つずつ潰して自信をもってコートに立てるようにしたい。団体でもしっかり勝ち切れるようにしたいのと、個人では前田・中谷と決勝を戦いたい」
■大会結果














