国際アジアのソフトテニス新興国へ高橋茂氏が熱心指導

清明学園中学,高橋茂

Photo by:ぉまみ / SOFT TENNIS Navi

清明学園中学,高橋茂

先月韓国ムンギョンで開催されたアジア選手権大会では、大韓ソフトテニス協会から招かれた高橋茂氏が、ソフトテニス新興国の選手たちに熱心な指導を行った。

アジア全体の競技力向上へ

ソフトテニスにおいてアジアをリードする日本は、これまで数多くの国際大会でトップクラスの成績を収め、競技の進展を牽引してきた。全日本アンダー17監督であり、自身が指導する清明学園中学でも幾度の日本一に導いている高橋氏。同氏が日本の指導者を代表して、アジア全体の競技力向上に貢献するべく技術指導や戦術共有などを行なった。

大会会場メインコート横の体育館では、試合進行の合間に各国の選手にフォームの確認や戦術のアドバイスを行う高橋氏の姿があった。指導を受ける選手たちは真剣な表情で耳を傾け、実際に球を打ちながら学んでいた。

ソフトテニスでも近年はシングルスの普及も進み、ソフトテニスに馴染みの薄かった国のなかからも硬式テニスからの転向者などを中心に日本、韓国、台湾の3強国のレベルに迫る選手も見られる。それらの国々が国際大会で存在感を増していくことがこの先のアジアやその他地域への競技普及の鍵となっていくことは間違いない。

高橋茂氏へのインタビュー

Q. アジア選手権大会視察の目的と、現地で感じたことを教えてください。

当初、私の目的はプライベートで日本代表の応援とアジアにおける日本ソフトテニスの競技力の現状と台湾韓国のプレーを肌で感じることでした。しかし韓国連盟からのオファーを頂き、このような機会を設けてもらい感謝しています。よって今回の目的はこの機会に近年台頭しているソフトテニス新興国の選手たちの技術レベルや熱意を直接確認し、今後の支援も探りたいと考えていきました。
現地では、真剣に指導に耳を傾ける各国選手のソフトテニスへの真摯な姿勢と強い向上心に、私自身も大きな刺激を受けました。各国共に指導に飢えていると感じました。

Q. アジア各国の選手に向けて指導を行うことは、どのように競技の発展に繋がると考えていますか?

技術の共有は、選手個々の競技力向上を加速させることはもちろんですが、それ以上に指導者の育成に繋がることが重要だと考えます。日本が持つ指導ノウハウを伝えることで、各国で自立した指導体制が構築され、アジア全体でソフトテニスの基盤が強化されます。競技レベルの底上げは、国際大会での競争激化と注目度向上を生み、結果として世界的な競技の普及と発展に大きく貢献すると確信しています。

Q. 日本からの指導や支援が、各国の選手たちにどのような影響をもたらすと考えていますか?

日本の指導や支援に触れることは、彼らにとって具体的な目標と、それを達成するための道筋を示すことになります。とくに「バックハンド技術の向上」は求められました。
各国の選手たちにとって日本の選手は憧れの対象です。ソフトテニス強国である日本の指導者からの直接的な支援は、彼らのモチベーションを飛躍的に高め、さらに国際大会で結果を残す自信を与え、今後の飛躍のきっかけになると期待しています。

今回のこうした取り組みは、競技の国際普及を担う主要国としての日本の責任感とリーダーシップの象徴であり、同時に日本人としての誇りを感じさせてくれる。

高橋氏の熱意ある指導は、来年名古屋で開催されるアジア競技大会にもつながる重要な布石となる。日本がアジアの先導者として競技レベル向上と国際普及をさらに推進していく姿勢を体現した姿だった。

SNS情報

大会速報情報はSNSをフォロー

ソフトテニスナビX(Twitter)
ソフナビインスタグラム,SOFT TENNIS Navi Instagram

フォトギャラリー

大会の様子を写真でお届け