Photo by ぉまみ

2025年の千葉インカレ男子大学対抗戦は、日本体育大学と法政大学による白熱の決勝戦となった。春季リーグ、大学王座などで覇権を争ってきた両校の対決は、まさに今大会のクライマックスにふさわしい一戦だった。王者・日体大はこれまで数々のタイトルを獲得してきた常勝軍団。エース片岡・黒坂を筆頭に、どのペアも安定した実力と結果を残し、層の厚さと多彩なペアリングで相手を翻弄してきた。決勝でもその強さを発揮したが、最後に頂点に輝いたのは法政大だった。
勝利への執念、そしてインカレという大舞台での勝負強さが光った法政。主将・森川亮介選手は決勝で初出場ながら堂々たるプレーを発揮。4年生・広岡大河選手とのペアリングで集大成ともいえる戦いぶりを見せつけ、チームを悲願の頂点へと導いた。
▶︎高橋和孝監督のコメント
「頂点に上り詰めるというイメージがある選手、ない選手と様々ですけれど、ただ一つ言えるのは総合力で勝ったというのが大きな勝因かなと思っています。「指導者として10年目になりますが、今年から母校法政の監督を務めることになって。それまでのコーチ生活で培ってきたことを一つ一つ、選手や周りの人たちに出し切れたことが大きな自信になりました」
昨年まで日体大のコーチを務め、今年法政大の監督就任1年目で掴んだ栄冠となった。
▶︎森川亮介選手のコメント
「すごく嬉しいです。素直に嬉しいです。去年の沖縄インカレ決勝で早稲田大学に屈辱的な負けをして、4年生が選手としてコートにたてず悔しい思いをした。その中で今年は絶対に勝ちたいと思って臨みました。後輩たちが頑張ってくれたおかげで自分も出られました。広岡が『一緒に出よう』と言ってくれて決勝に立てた。チーム一丸となって戦って、日本一になった瞬間は嬉しすぎて言葉が出なくて、涙が自然と出てきました。本当に『チーム力』だと思います。応援も含めて10人の選手が一つになっていました。勝っても負けてもベンチの雰囲気が温かくて、そこが日本一の要因だったと思います。今年はリーグでも王座でも日体に負けて、ずっと2位で悔しい思いをしてきました。一番には去年のインカレ準優勝の悔しさがありました。多くの方が応援してくれたおかげで、『日本一の景色を見たい』と強く思えました。それが大きな原動力になったと思います」
法政大学にとって今回のインカレ優勝は、実に28年ぶりの快挙となった。
高橋監督の采配、主将・森川を中心としたチームの結束、そして応援の後押しが一つとなってつかみ取った栄冠。長い歴史に新たな1ページを刻んだ法政大は、大学ソフトテニス界にその大きな存在感を示した。





■大会結果
【団体戦】
-男子-
優勝 法政大学
準優勝 日本体育大学
3位 中央大学
3位 明治大学




■大会結果
男子大学対抗


女子大学対抗










