Photo by ぉまみ

2025年11月3日、神奈川県・小田原アリーナにて「第59回総理大臣杯 全日本学生選抜ソフトテニスインドア選手権大会」が開催された。
今大会は、全日本学生ソフトテニスランキング男女上位ペアと全日本学生連盟推薦ペアが出場。4ブロックに分かれて7ゲームマッチの予選リーグ戦を行い、各ブロック1位のペアによる9ゲームマッチの決勝トーナメントが行われた。
男子決勝は互いにナショナルチームに所属する片岡暁紀・黒坂卓矢ペア(日本体育大学)と、橋場柊一郎・菊山太陽ペア(法政大学)の対戦。試合は序盤から片岡・黒坂ペアが主導権を握り、片岡の多彩なコースを突く安定したストロークと黒坂の決定力が光る展開に。最後まで相手にペースを譲らず⑤-1で快勝し、昨年につづく連覇を飾った。
▼片岡暁紀選手のコメント
「前年優勝していたので、今年もやってやろうという気持ちで臨みました。ただ練習量が少なく新しいラケットも使っていたので不安もありましたが、黒坂のプレーに助けられました。天皇杯ではベスト4を目指して壁を破りたいです」
▼黒坂卓矢選手のコメント
「2連覇は意識せず、1試合ずつ全力で臨みました。結果的に優勝できて本当に良かったです。天皇杯では優勝を目指して、残りの時間を大切に練習します」



一方の女子は、前回大会優勝の前田梨緒・中谷さくらペア(明治大学)と、4年生ペアの尾崎瀬里奈・原田美結ペア(日本体育大学)の決勝に。
最終学年でのタイトル獲得を目指す尾崎・原田ペアは、リードを奪いマッチポイントを握る場面もあったが、前田・中谷ペアが冷静に凌ぎファイナルへ。互いに譲らぬシーソー展開となったが、最後は前田・中谷ペアが勝負強さを発揮して接戦を制して大会2連覇を果たした。
▼前田梨緒選手のコメント
「皇后杯に向けて、試合感や緊張感を自分で作りながら臨みました。皇后杯では自分たちのプレーを全面に出して頑張りたいです」
▼中谷さくら選手のコメント
「皇后杯を意識してプレーしました。2連覇を意識しながらも、決勝の接戦では気持ちを切り替えて2人で戦い抜けたのが良かったです。今週末の皇后杯では優勝を目指します」



今大会では、男女ともに夏の全日本インカレ個人戦で優勝したペアが、改めてその実力を証明する結果となった。今週の11月6日(木)〜8日(土)には、有明でソフトテニス日本一を決める「天皇賜杯・皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権大会」が開催される。
学生王者たちが次に挑むのは“日本一”の舞台。片岡・黒坂ペア、前田・中谷ペアをはじめ、学生世代からの快進撃にも大きな注目が集まる。
■男子大会結果







■女子大会結果















