もう20年近く前の話になりますが、学生時代に大学の同好会とは別に発足間も無い社会人クラブに所属させていただきました。
所沢テニスクラブという埼玉のクラブチームで、仲間内では所沢TC(ティーシー)と呼んでいます。
所沢高校のOBを中心に設立したクラブで、当時はメンバーの大半が大学生でした。
私の大学の先輩が設立メンバーの一人で、「よかったら練習に来ないか」と誘っていただいたことがきっかけです。
今思えば、学生のときに自分の大学だけでなくクラブチームを通じて他大学や社会人の方々と広く接点を持つことができたことが、今でもソフトテニスに関わり続けることにつながっていると言えます。
私は大学を卒業して就職したあと3年間は仕事の都合もありクラブから離れていたのですが、最初の就職先を退職したときに、クラブの友人から「暇なら練習来いよ」と声をかけてもらったことでクラブに復帰をさせていただきました。
そのときは、毎週土日祝日をすべて練習に費やしてソフトテニスに明け暮れました。
たまたまペアにも恵まれた結果、その年の全日本社会人選手権にも出場することができました。
一度競技から離れた自分にとっては、こうしてクラブを続けてくれている仲間たちがいるお陰で自分が帰ってくる場所があったことにとても感謝しました。
所沢TCは設立時に埼玉県クラブリーグで当時一番下の10部からスタートし、毎年1位で昇格を果たし、一気に2部まで駆け上がりました。
その後はメンバーの年齢層が30代中心になっていくに従い、転勤や仕事が忙しくなったり結婚して家庭を持ったりと環境も変わっていくなかで、常にベストメンバーで大会に臨むことも難しくなっていきました。
現在では4部に所属しています。
私自身も、20代半ばに実質1、2年程度はフル参加していたものの、そこからまた仕事が忙しくなり徐々にクラブから遠ざかってしまいました。
練習参加が月に1回になり、3ヶ月に1回になり、半年に1回になり・・・。
気がつけばみんなと顔を合わすのが忘年会のみとなり、やがて年賀状だけのやり取りに・・・。
すっかりご無沙汰しているうちに、気づけばあっという間に10年が過ぎてしまいました。
そんな不義理な私を快く受け入れていただき、このたびまた所沢TCの練習に参加させていただきました。
今の神奈川の自宅からは片道1時間半ほどかかるのですが、ソフトテニスのためなら「野を越え、山越え」です。
この10年で変わったこともたくさんありますが、変わらないものもあるんだなとしみじみ思いました。
10年振りの練習参加でしたが、気心の知れた仲間とはついこないだまで一緒にテニスしていたような不思議な感覚です。
私の動きが明らかに鈍い以外は、あの頃と何も変わりませんでした。
練習後は、仲間と暑気払いということで居酒屋へ。
終始、学生時代と変わらぬ馬鹿話で、お酒がすすむ、すすむ。
帰ってくる場所があるということは、本当にありがたいことです。
これまでクラブを支え、活動を続けてきてくれた仲間たちに感謝です。
この練習参加をきっかけに、私の復帰戦も決まりました。
9/25(日)の所沢オープンです。
大学時代のペアが、無謀にも私をペアに指名してくれました。
目指せ、初戦突破!