今年も高校生たちの熱い夏がやってきました。
全国高校総体、インターハイ。
先に開催された女子の部では、個人戦を小林・原島ペア(東京/文大杉並)、団体戦は昇陽(大阪)が制しました。
週末からはいよいよ男子日程がスタートです。
今年のソフトテニス競技の会場は、三重県鈴鹿市。
「三重交通グループ スポーツの杜 鈴鹿(鈴鹿スポーツガーデン)」です。
最寄駅は、ソフトテニスファンであれば「しらこ」と読んでしまうこと間違いなしの「しろこ」です。
ここから無料シャトルバスに乗り込み会場へ。
バスに揺られること30分ほどで会場へ到着。
選手たちがウォームアップするコートの傍らで、メーカーブースには朝早くからインターハイ限定グッズを買い求める人たちの行列が。
会場のどこを見てもこれぞインターハイと、熱気ムンムンです。
会場に来られなかった多くのソフトテニスファンにも、せめてこの熱が少しでも伝わればと取材にも力が入ります。
この日は男子個人戦2日目。
初日の3回戦までを勝ち上がった精鋭64ペアがトーナメントの頂点を争います。
注目選手が入るコートには、朝から黒山の人だかりが。
インターハイに出るだけでもすごいことですが、そこでさらに2日目に勝ち残るペアは次元がまた一つ違います。
全国トップレベルの高校生たちが繰り広げる試合は、見ていて面白くないはずがありません。
応援や観戦しているだけでも汗だくになってシャツが体にへばりつくほどの暑さのなか、各コート上では見逃せない対戦が続きます。
広い会場内ですべての試合を見ることは叶いませんが、春の選抜や6月のハイスクールジャパンカップで活躍した選手たちを中心に、前評判の高いペアが順当に勝ち残っていきます。
今回の個人戦で本命視されていたのは、ハイジャパでダブルス優勝の中西・田中ペア(大阪/上宮)。
そして選抜優勝に続いてハイジャパシングルスでも同士討ち決勝を演じた東北高校の2枚看板、北野・鈴木ペア、水木・福田ペアももちろん大注目です。
そうしたなか今大会で改めて選手層の厚さを見せつけたのが奈良県の高田商業でした。
並み居るライバルたちをなぎ倒して、ベスト4に3ペアが食い込む大健闘。
伝統校の強さは今年も健在です。
そして、インハイ男子ではめずらしい同士討ちとなった決勝戦。
その舞台はセンターコートへ。
この場所を目指して、一体どれだけの選手たちが涙を呑んできたことでしょう。
全国から勝ち上がってきた多くの強豪ペアがしのぎを削ったその頂上決戦は、高田商業の下原・林ペアと花岡・増田ペアの対決に。
頂点を決めるにふさわしい迫力のある試合は、まさに力と力、技と技とのぶつかり合い。
自分が前衛ということもあってどうしても前衛目線で見てしまいますが、どちらの前衛も決して簡単ではないボールに対してもミスが少なく、なおかつ決定力があります。
全国の決勝だから当たり前かもしれませんが、その当たり前なプレーをこの大舞台で発揮できることがすごいです。
その陰に、どれだけ途方も無い努力があったのかと想像を巡らせてしまいます。
花岡・増田ペアが2ゲーム先行する展開でしたが、昨年の個人戦チャンピオン(阪本崚選手/)で全日本アンダーチーム(U-17)にも選出されている林湧太郎選手が要所を抑えて流れを引き寄せます。
最後はゲームカウント④-2で下原・林ペアが勝利。
歴代優勝者を振り返ってみると、男子個人戦での連覇は実に27年振り。
女子では昨年にの林田リコ・宮下こころペア(文大杉並)が同一ペアによる連覇を達成していますが、いずれにしてもインターハイチャンピオンに2度も輝くというのは、まさに偉業としか言いようがありません。
平成30年度(2018) 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ソフトテニス競技大会 試合結果
2018 彩る感動 東海総体 > 競技日程・結果
http://kirokukensaku.net/0IH18/discipline_070_20180805.html
インターハイはまだ終わりません。
熱戦は、団体戦へと続きます。
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