全国各都道府県ごとに選抜された中学生たちによる、春の全国大会。
都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会が、今年も三重県の伊勢市で開催されました。
私が中学のときにも、東京都の秋の新人戦で上位入賞した選手によって選抜チームが組まれ、同大会に出場していました。
いや、もちろん私は出ていません。
ただ、よく一緒に合同練習や練習試合をしていた隣の中学の友達が、当時東京選抜に選ばれてそういう大会に出たというのを話で聞いていたので、大会の存在は知っていました。
しかし、県の選抜メンバーとして全国大会に出るなんて、なんて格好いいのでしょう。
会場にも色とりどりのウェアの背中に書かれた各都道府県名の入ったバックプリントが輝いています。
県選抜・・・。
憧れます。
「元インターハイ選手」とか、「元○○選抜」という肩書きは、卒業したあともその本人にずっとついてまわる勲章です。
半生をさかのぼっても届かないような昔のことを今さら悔やんでも仕方ないのですが、もっと頑張っておけばよかったー!!
もちろん大人になってからでもソフトテニスを続けていれば、県の代表として全国大会に出場するチャンスはあります。
しかし、たった3年間という限られた時間のなかで結果を出すには、社会人のように「今年ダメならまた来年頑張ろう」という甘い考えは通用しません。
今、この瞬間にすべてを賭ける選手たち。
そのまばゆいほどの煌めきが、プレーする選手たちだけでなく見ている人にも大きな感動を呼ぶのだと思います。
この都道府県全中は、各都道府県および開催地の伊勢市がそれぞれ最大8名までのチームを組んで出場します。
平成元年の第1回から今年で29回目を数えるこの大会では、都道府県対抗による団体戦のほか、第7回以降は個人戦ダブルス、第24回大会からは個人戦シングルスも開催されています。
各チームとも登録メンバーが団体戦に加えて個人戦にも参加でき、競技は2日間で行われます(*)。
(*)個人戦は各チームごとダブルス6名(3ペア)、シングルス2名までがエントリー可能。同一選手によるダブルスとシングルスの重複エントリーは不可。
今年は以下のような日程でした。
- 平成30年3月26日(月)
- 監督会議、開会式及び組合せ抽選会
- 平成30年3月27日(火)
- 男子団体戦(三重県営サンアリーナ)、女子個人戦(伊勢市市営庭球場)
- 平成30年3月28日(水)
- 女子団体戦(三重県営サンアリーナ)、男子個人戦(伊勢市市営庭球場)
私は競技1日目の朝に伊勢市に到着し、そこからまず女子個人戦の会場である伊勢市市営庭球場に向かいました。
知り合いのお子さんが東京代表としてエントリーされていたので、その試合だけはなんとしても見たいと考えていました。
しかしながら、シード下のパッキンからスタートだったため進行が早く、見事初戦を突破したものの、次のシード選手にファイナルで惜敗。
私がコートに到着したとき、まさにそのファイナル最中だったため、最後の数ポイントしか応援できませんでした。
私の応援が足りなかったがために、申し訳ありませんっ!!
でも、その勇姿はしっかりと目に焼き付けましたよ。
2回戦敗退といえど、ここに出ているだけでとんでもなくすごいことですから。
その知り合いから、チームメイトにすごい子がいるので、ぜひチェックしておいたほうがいいよと教えていただきました。
東京選抜のエース、五十嵐美結選手です。
昨年11月に宮崎で開催された、全日本アンダー選手選考を兼ねた「競技者育成プログラムStep-4 ジュニアジャパンカップ」のU-14の部で、なんとシングルスとダブルスの2冠を達成。
堂々の実績で、今年の全日本アンダー(U-14)代表にも選出されています。
ちなみに、五十嵐選手は昨年も都道府県対抗に出場し、東京チームの団体戦優勝に貢献しています。
もはやすごすぎて、聞いてもピンときません。
五十嵐選手のご両親にお話を伺ってみると、意外にもご両親はソフトテニスの経験はほとんどないそうです。
聞けば、3人姉妹の末っ子でお姉ちゃんが文大杉並だそうです。
・・・納得。
また一人、好きな選手ができて一瞬でファンになりました。
今後のさらなる活躍を応援しています!
美結ちゃんがベスト8入りしたところまで見届けて、男子の団体戦が行われている三重県営サンアリーナへ移動。
会場がだいぶ離れているため行き来が大変ですが、到着したときはちょうど準決勝がはじまる前でした。
グッ、タイミング!!
それにしても、中学生も全国トップレベルともなると、その迫力に度肝を抜かれます。
女子の試合でも思いましたが、スライス、カットなどを自在に操り、ドロップショットなどもどうやったらあんなにうまく打てるのか不思議なほどです。
男子も言わずもがな。
技術も球のスピードも、そのまま高校生の試合に出ても遜色ないのではと感じます。
注目の男子団体戦決勝は、福岡県と群馬県による対戦。
大きな大会なので、決勝戦が始まったときにはもう19:00を回っていました。
翌日は朝から個人戦を控えていることや、会場が宿泊先となる市街地から離れていることもあってか、敗退したチームのほとんどは会場をあとにしていました。
3面展開により、各コートで日本一を賭けた熱い戦いが繰り広げられました。
全日本U-14メンバー2名を擁する福岡県チームに対して、準決勝でも山形との3番勝負の激戦を制した群馬県チームの選手たちは勢いそのままに決勝戦でも躍動。
同時展開の第3対戦を群馬が先勝し、日本一に王手をかける群馬と、あとがない福岡。
そして、歓喜の瞬間へ。
(第29回)2018 都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会 男子団体戦/決勝 対戦結果
福岡県 | vs | 群馬県 |
---|---|---|
野田・宮本 | ー | 喜樂・金井 |
飯野・大住 | 2ー④ | 神澤・岩﨑 |
永江(良)・永江(孝) | 0ー④ | 小野・北爪 |
この都道府県対抗では各県ごとに選抜チームを組むため、チームメイトは普段一緒に練習している同じ学校のメンバーばかりではありません。
群馬県チームも、荒砥、榛名、並榎、安中第一、桂萓、赤堀という県内各校の混成チームです。
それでもチームとしての一体感は、見ていて素晴らしいものがありました。
チームのために頑張る。
チームのみんなが背中を押してくれる。
やはり、団体戦はソフトテニスの醍醐味です。
そして中学校の部活動では、何より指導される先生方や、保護者の方々のご尽力なしには成り立ちません。
子供たちの奮闘に、それを支えてきた親御さんたちの応援に熱がこもるのも無理ありません。
チーム全員の力でもぎ取った、嬉しい嬉しい初優勝!
群馬県チームのみなさん、優勝おめでとうございます!
平成29年度 都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会 試合結果
三重県ソフトテニス連盟中学校支部 > 都道府県対抗
http://www.ztv.ne.jp/ochiai/todouhuken_taikou/todouhuken_taikou.html
1回のブログ記事でお伝えするには、あまりにも中身が濃すぎる大会のため、2日目へ続きます。
関連記事:平成29年度 都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会(2日目)
第29回(2018) 都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会 注目動画
男子団体戦/決勝
福岡県 対 群馬県(第1対戦)
野田・宮本ペア(福岡) 対 喜樂・金井ペア(群馬)
SOFT TENNIS Navi
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