もうすぐ4月。
学生にとっては新学期を迎えるタイミングであるのと同時に、春の全国大会のシーズンでもあります。
すでに全国的に名前の知れた選手たちの活躍はもちろんのこと、冬のあいだに力を蓄えたつぼみが芽吹くかのごとく、新進気鋭の選手たちの台頭も楽しみなところです。
昨年に引き続き、全国私学を見に横浜国際プールに行ってきました!
昨年のこの大会の頃は、まだ私自身が長いブランクから明けたばかりで、どこの学校のどの選手が強いなどの情報も乏しかったことを記憶しています。
その後1年を通じていろいろな大会で選手たちの追っかけをしてきた甲斐もあって、今年は有力校や個人的な注目選手など、また違った目線で観戦することができました。
やはり、スポーツ観戦は予備知識があるほどに楽しめるものです。
全国私学こと、この全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会は、計3日間を通して「団体戦」「個人戦(予選リーグ)」「個人戦(決勝トーナメント)」のスケジュールで実施されます。
初日の団体戦の日は、もう3月も後半というのに季節外れの大雪でした。
予想以上に底冷えする体育館の観客席でしたが、各コートではそんな寒さを吹き飛ばすような熱戦が繰り広げられました。
団体戦の第1シードは、2016年、2017年と大会2連覇中の上宮高校(大阪府)。
昨年まで絶対的エースとして同校を引っ張っていた上岡・広岡ペアが卒業したあとの新チームで臨みます。
春の選抜直前に開催されるこの全国私学大会。
同じく選抜の前哨戦ともいわれる2月のアゼリアカップで優勝した羽黒高校(山形県)をはじめ、強豪各校が頂点を争います。
結果的には、4本シードの上宮、羽黒、尽誠学園、東北が順当に勝ち上がり。
そして、決勝戦は東北対羽黒の顔合わせとなりました。
昨年のインターハイ決勝でも対戦している両校。
そのうえさらに、どちらも昨年の主軸選手が多く残っています。
東北高校は、昨年のインターハイ団体決勝を戦ったうちの2ペアを擁する強力布陣。
水木・福田ペア(東北)
北野・鈴木ペア(東北)
昨年のインターハイでは個人戦でも上位進出している両ペアですが、今年はさらに力強さを増している印象です。
対する羽黒高校も、昨年のインターハイ団体優勝の立役者、根本・齋藤ペアを軸に今年も3ペア揃った好チームです。
実力拮抗の東北勢同士の対決でしたが、東北高校が2対0で勝利。
東北地方予選の借りを返し、センバツ優勝に向けて弾みをつけました。
2018 全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会 男子団体戦/決勝 対戦結果
東北(宮城) | vs | 羽黒(山形) |
---|---|---|
水木・福田 | ④ー2 | 澤田・荒木 |
北野・鈴木 | ④ー2 | 根本・齋藤(龍) |
小倉・檜山 | ー | 旭・齋藤(大) |
大会2日目と3日目に行われた個人戦でも、やはり団体戦で上位に進出したチームの選手たちの活躍が目立ちました。
実力・実績のあるペアも多いものの、昨年の上岡・広岡ペアのような本命不在ともいえる拮抗した状況です(*)。
(*)上岡・広岡ペア(上宮)は2016年(第50回)、2017年(第51回)で個人戦2連覇。同一ペアでの連覇は男子では大会史上初。
その混戦を抜け出して決勝にコマを進めたのは、羽黒の1年生ペア澤田・荒木と、東北高校の水木・福田ペアです。
澤田・荒木ペア(東北)
水木・福田ペア(東北)
ファイナルの接戦となった決勝は水木・福田ペアに軍配が上がり、団体・個人の2冠達成です。
平成29年度 全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会 試合結果
来週には、いよいよセンバツです。
昨年、一昨年と選抜優勝の高田商業(奈良県)は、公立高校のためこの私学大会には参加していません。
高田商業の3連覇なるか。
はたまた、それ以外の学校が連覇を阻むのか。
春の高校生日本一をかけた戦いは、もうすぐ開幕です。
第52回(2018) 全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会 注目動画
男子個人戦/決勝
澤田・荒木ペア(山形/羽黒)対 水木・福田ペア(宮城/東北)
SOFT TENNIS Navi
https://www.youtube.com/c/SOFTTENNISNavi
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過去記事:平成28年度 全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会