先のブログ記事でもご紹介したように、全日本社会人選手権のために熊本まで行ってきました。
観戦編、選手編につづく熊本3部作の完結編です。
全シャカの試合会場となっている熊本県民総合運動公園は、熊本空港からほど近く。
今回は、知り合いや同じクラブの人たちと同行できたので、空港、コート、ホテルの行き来はタクシーを利用しました。
熊本のタクシーのおっちゃんは面白い人ばかりです。
大会前日の金曜午前中に会場入りしたので、コートが空いているうちにみっちり前日練習を終えるとお昼は近くのラーメン屋へ。
ものすごいド派手な店構えの「文龍」。
熊本でも有名なお店だそうです。
初めて食べる本場の熊本ラーメン。
お店のおすすめにもなっている、こってこての豚骨ラーメンをいただきました。
ここぞとばかりに替え玉まで頼んで、大満足。
お目当ての熊本ラーメンを堪能したあとは、ホテルへチェックイン。
部屋でシャワーを浴びて一休みしたら、熊本市内観光に出かけます。
今回、朝のコートへの移動がしやすいように、会場の最寄り駅であるJR三里木(さんりぎ)駅前のホテルに宿泊しました。
熊本市街地までは少し離れていますが、駅前なので移動は楽チンです。
それにしても、三里木駅はなんともフォトジェニックな駅でした。
電車に揺られること30分ほど。
せっかく熊本まで来た以上、熊本城を見ないわけにはいきません。
広大なお城の敷地はまるで大きな公園のようですが、昨年4月の熊本地震以来、まだあちこちに立ち入り禁止の区域が残っています。
石垣が崩れたままの箇所や、壊れた櫓などが外からでもはっきりとわかります。
テレビのニュースでは何度も目にしていた光景ですが、実際に熊本地震の爪痕をこの目で見ると、その地震の凄まじさがありありと想像できます。
最大震度7、マグニチュード7.3は1995年の阪神・淡路大震災と並ぶ規模だそうです。
この崩れた石垣を元どおりに戻すだけでも、途方もない時間と労力が必要です。
長い上り坂を進むと、熊本城を築城した加藤清正公を祀る加藤神社がお目見え。
この加藤神社も相当な被害を受けたそうですが、今は修復がされているようです。
手前に見えるのは重要文化財の宇土櫓。
熊本城では、大小天守に次ぐ「三の天守」と言われるほど大きな櫓で、江戸時代からの残る唯一の五階櫓です。
そして、奥にある建設現場のような足場に囲われたのが熊本城の天守です。
本来であれば、この加藤神社の境内から熊本城の勇姿が間近に拝めるはずだったのですが、まだまだ復旧には時間がかかりそうです。
清正くん、また来るよ!
熊本地震から1年以上が経ってこの状況です。
城内の様子が、地震被害の甚大さを物語っています。
家屋倒壊や地割れなど、もっとも被害の大きかった益城町から熊本城までは10kmほどの距離にあります。
実際に被災地の状況をこの目にすると、自然の前にいかに人間が無力であるかを思い知ります。
しかし、人の手によって造り上げられたものは、いくら壊れたとしても必ずまた人の力によって新しく創り出すことができます。
城下にはまるで今でも城を守っているかのように、堂々たる姿の加藤清正公がにらみをきかせています。
築城からこれまでにも幾多の災害に見舞われたり、明治時代にも西南戦争の戦場となり天守を焼失するなど、危機に瀕してはそのたびに復興を遂げてきた熊本城。
清正公の意思を受け継いだ肥後もっこすたちの誇りでもあるこの城は、たとえ時間がかかったとしても必ずまたその壮麗な姿を見せてくれるはずです。
熊本市街地は、市電で移動ができます。
路面電車の風情がぶらり旅を盛り上げてくれます。
日も暮れて、熊本市内の繁華街、下通(しもとおり)アーケードへ。
熊本は初めての私ですが、せっかくならその土地の名物を食べるのが旅の醍醐味です。
熊本名物、辛子蓮根、あか牛、馬刺し・・・。
どれも絶品です。
そして、締めはやっぱり熊本ラーメンで。
こちらも有名店の「天外天」。
ニンニクの効いたあっさり目の豚骨ラーメンは、これまた絶品。
あまりの美味しさに欲張ってやや食べ過ぎた感がありますが、翌日の試合に備えてホテルに帰って早めに就寝。
そうでした。
ここ熊本へは試合で来ています。
試合は残念ながら1試合で終わってしまったため、いろんな意味で消化不良です。
そして、次の夜もまた街へ繰り出します。
この日は試合の反省会。
残念ながら一緒に行ったメンバーは誰も大会2日目に勝ち残ることは叶わず、翌日試合がないのをいいことに飲み会は盛り上がります。
馬刺しサイコー!
試合で負けた悔しさも吹っ飛びます。
もちろん、締めは熊本ラーメン。
こちらは正統派熊本ラーメンとうたう「黒亭」。
うん、その言葉に偽りはありません。
(このブログ記事を書いていたら、思い出してまた食べくなっちゃった・・・)
大会2日目となる日曜は朝から試合を観戦。
決勝までゆったり観戦できるようにと、帰りは夜遅い便を取っていましたが、試合進行は順調で14:00過ぎにはすべての試合が無事に終了しました。
よって、試合が終わると会場をあとにしてまたぶらり旅へ。
地元の人でもなければ知りえないような名物も堪能します。
このフジイの唐あげは、ペアを組んでいただいている前川さんの元ペアの方から「熊本行くならここはマストです」と教えていただいたお店。
安くてあまりに美味しい唐あげに速攻で飛びついてしまい、写真を撮るのも忘れちゃいました。
すでにホテルはチェックアウトしているため、飛行機の時間までに疲れを癒すオアシスを求め、さまようジプシーたち。
無事に目的地に到着です。
ゆっくり温泉に浸かって、リフレッシュ。
風呂上がりは、これで決まりでしょう。
試合して、観光して、美味しいもの食べて、温泉に入って・・・。
最高かっ!
大好きなソフトテニスをしながら、全国各地を回って旅ができたらどんなに楽しいだろう。
なんとなくそんなことを思っていたら、この熊本で夢が実現しました。
ただの旅行じゃなくて、全国大会の試合で来ているというのもまた嬉しさを倍増をさせてくれます。
一緒に来られた仲間がいることにも感謝です。
こうなったら、なんとか頑張って毎年全シャカに出場したいというモチベーションが湧いてきます。
来年は静岡開催です。
(浜名湖のうなぎ、富士宮やきそば、浜松餃子・・・。)
楽しい旅も終わりを告げ、熊本空港へ。
いろいろな出会いもあったり、試合で経験したことやトップ選手の試合を見て勉強になったことなど含め、たくさんの収穫があって充実した旅でした。
ありがとう熊本、今度は家族を連れてまた来ます!
過去記事:平成29年度 全日本社会人ソフトテニス選手権大会(観戦編)
過去記事:平成29年度 全日本社会人ソフトテニス選手権大会(選手編)